2010年02月27日

青色申告ソフトを画像で解説、確定申告マニュアル

青色申告ソフトを画像で解説、確定申告マニュアル
2010年2月24日(水)9時2分配信 誠 Biz.ID

 個人事業主もサラリーマンも読める「税金の話」。今回は青色申告ソフトの紹介を中心に、確定申告について書いてみたい。

 筆者が初めて確定申告したのはサラリーマン時代で、アルバイト程度に書いていた原稿代や講演代が徐々に増え、20万円を越えたのでわけも分からず確定申告を行った。当時は税金のことは全く知識がなく、領収書も残していなかったので、経費もほとんど計上せず、無駄に税金を納めていた。確定申告自体は、国税庁のWebサイトにある「確定申告書作成コーナー」を利用し、書面提出したと記憶している。

 確定申告する方法はいくつかある。全部手書きで行うのはBiz.IDらしくないので、PCを使う方法をいくつか紹介しよう。国税庁のホームページでは「電子申告(e-Tax)」と「書面提出」が選択できる。フリーソフトや市販の申告ソフトを利用する方法もある。

●サラリーマンの医療費控除

 あなたがサラリーマンで、例えば医療費控除による還付を受けるだけなら、「書面提出」を利用して入力し、印刷して送るだけだ。筆者自身がサラリーマン時代に使った印象は薄れているが、今使ってみると特に難しいところもなく、設問にしたがって入力すれば作業は完了する。ここまで連載で書いてきたことを大体理解した人なら問題ないだろう。

 実際に、鳩山一郎さんになって医療費控除を行ってみた。手元に源泉徴収票を用意して、国税庁の「確定申告書作成コーナー」にアクセスする。

 PDFの最後のページには提出書類等のチェックシートも用意してある。少々分かりづらいのは、チェックシートの「提出書類等のご案内」には医療費の領収書に○印が付いていないが、医療費の明細書の最下段には、「領収書は裏面に貼付するか封筒に入れ提出」と書かれていること。源泉徴収票も、チェックシートの留意事項に「申告書第二表の裏面に貼ってください」と明記してある。どちらも忘れずに貼ってから郵送しよう。

●個人事業主の確定申告

 個人事業主の確定申告も、国税庁のホームページにある「電子申告(e-Tax)」と「書面提出」で行える。

 「電子申告(e-Tax)」に関しては、2年前に書いた記事で、「普及率は2006年度(平成18年度)でたった2%。今後は、19年度3%、20年度8%、21年度22%、22年度50%と急激な普及を狙っているようだ。」と書いたのだが、現在どこまで普及したのかよく分からない。利用者へのインセンティブの5000円は、当初2年間で終了するはずだったが、現在も継続しているので、まだまだ普及が進んでいないのかもしれない。

 ネットで利用者の声を調べると、「e-Taxに挑戦したけど(処理が面倒過ぎて)挫折した」など、どちらかというと不満の声が多いようだ。電子申告には電子証明書が必要で、それを読み込ませるのにICカードリーダー/ライターを買う必要があったりする。証明書となる住基ネットカードの発行は有料で、かつ期限付きだ。地域によっては2回役所に行く必要があるなど、事前準備に手間がかかる。

 「書面提出」の場合はどうだろうか。試しに国税庁のWebサイトから「書面提出」のページを開いてみると、いきなり損益計算書の画面が登場する。これを見てすぐに記入できる人なら、同サイト内の「書面提出」(あるいは「電子申告(e-Tax)」)を利用すればいいだろう。

 筆者は何年か青色申告をしてきたので、とりあえず記入はできる。だが実際には、1000枚を超える領収書を仕訳し、入力して、車や水道光熱費など、仕事と家の経費が混在するものを振り分け(按分し)、この表に記入する数値を計算するまでが作業全体の9割以上だ。損益計算書に転記するのは大した労力ではない。

 つまり、ある程度の知識がなければ、そもそもここまでたどり着けないだろうということだ。国税庁のWebサイトにある「書面提出」は、税を理解して、入力、集計を自力で行った後、ここに結果を入力するだけの人が利用すればいいだろう。

 ということで、筆者のお勧めは市販の青色申告(確定申告)ソフトだ。サラリーマンの副業を申告するなら、ほかに方法もあると思うが、独立、起業したなら、市販ソフトを購入することが一番楽で確実だと思っている。

 青色申告ソフトは多数あるが、2年前の記事では市場シェアの高い「やよいの青色申告08」「みんなの青色申告9」「やるぞ!青色申告2008」の3製品を比較した。当時の最終的な評価は以下のようになっている。

 ※http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1002/24/news015_2.html

 当時の3製品をざっくり評価すると、初心者向けは「やよいの青色申告」(弥生)、ランニングコストが安いのは「みんなの青色申告」(ソリマチ)サポートコストが安いのは「やるぞ!青色申告」(リオ)となる。

 現在各製品は「やよいの青色申告10」「みんなの青色申告2010」「やるぞ!青色申告2010」にバージョンアップしている。今回は「やよいの青色申告10」「みんなの青色申告2010」の2製品を紹介してみたい。

 「やるぞ!青色申告」は、筆者としてはお勧めできない理由がある。筆者は普段1920×1200ドットの画面で仕事をしているが、「やるぞ!青色申告」の操作画面は800×600ドットに固定されていて使いづらい。1024×768ドットで仕事している人なら問題ないかもしれない。

 では「やよいの青色申告10」と「みんなの青色申告2010」の価格やサポートを比較してみよう。

 ※http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1002/24/news015_2.html

 価格は「みんなの青色申告2010」の方が安い。特に年間保守付きパックは、翌年のバージョンアップを含んで実売価格1万円前後なので、1年分は実質5000円程度だ。青色申告ソフトは基本的に毎年バージョンアップをする必要がある。ほかのアプリのように、古いバージョンのまま使い続けることはお勧めできない。

 理由は毎年税制が変わるからだ。前回の記事で評価したときには、税率の変更、定率減税の廃止、減価償却制度の改正など、大きな変更があった。自分が関係するところに変更があると、古いバージョンでは計算結果が異なってしまう。表計算ソフトのように、どこかのセルの項目名やパーセントを自分で変更するようなことはできないため、各年度に対応したバージョンが必要となるわけだ。政権交代により、これから数年は税制が大きく変わる可能性もある。そうなると古いバージョンではそのまま確定申告はできなくなる。

 青色申告ソフトはサポート期間が1カ月、2カ月と短いのも特徴だ。サポートや保守の必要性は人それぞれだろうが、筆者自身はあまり必要とは考えていない。と言うのはサポートには制約があり、メーカーが回答できるのはあくまでソフトの使い方で、税務に関する質問には答えられないからだ。勘定科目や仕訳が分からない場合は税務署か税理士に聞くべきで、税務を理解した上でソフトの使い方が分からない場合だけ、メーカーサポートに質問できる。幸い、ネット上で検索すればほとんどの税務処理は回答が出てくる時代だ。たまに間違った回答も見られるが、自分で調べて解決できれば、サポートなしでも大丈夫だと思っている。

 ただし、「やよいの青色申告10」のトータルサポートでは、税理士・会計士事務所の協力による「仕訳相談サービス」を利用できる。さらにエクセルなど他ソフトへの対応や、PCハードウェアのトラブルにも対応するなど、従来にない踏み込んだサポートを展開している。価格は2万1000円と高めだが、PCに詳しくない方は、検討してみる価値があるかもしれない。

●やよいの青色申告10

 では実際にインストールして使ってみよう。筆者は独立以来「やよいの青色申告」のユーザーなので、ここ数年間使用しているが、普通に使っている分には、毎年、特に変化したと感じたことはない。実際、各作業の画面を見ても同じ画面が表示される。だがバージョンアップの情報を見ると、当然ながら何らかの変更が加えられている。今年のバージョンアップ内容は、

・業務マニュアルの提供

・業種対応(特定の業種用に勘定科目を設定。IT・情報サービス、デザイン、生保・損保、運輸)

・仕訳アドバイザーの改良

 などがある。業種対応では、例えば個人タクシー用には配車手数料、弁償費、運送事業収入など、筆者には無縁の勘定科目が追加されている。

 「やよいの青色申告」は、初心者向けの導入アドバイザー、仕訳アドバイザーが充実している印象だ。PCソフトのヘルプ機能は役に立たないものが多いが、「やよいの青色申告」に関しては困ったときに役立つことが多い。

 ソフトの操作に関しては、導入画面、取引画面、簡単取引画面など、旧バージョンと比べても大きな差異は見つけられなかった。ほぼ同じ操作性と考えていいだろう。

●みんなの青色申告2010

 みんなの青色申告2010も2年間でさまざまな機能が追加されている。具体的には、

・ダブルセキュリティ機能:バックアップデータの暗号化

・e-Tax連携オプション

・IB連携オプション:ジャパンネット銀行の取引明細を取込可能

・減価償却の即時償却(措置法28の2)に対応

・クイックアクセスバー、月タブの追加など機能改善多数

 などだ。ジャパンネット銀行の取引明細の取込は、ネット通販などを行っている人には大きな改善ポイントだ。1日1件の取引でも365、10件なら3650も相手先や金額を入力しなければいけないところを、勘定科目以外の入力を自動化できれば、大幅な作業軽減となる。ちなみに「やよいの青色申告10」にも「MoneyLook for 弥生」という機能があり、多数の銀行口座との連携ができるが、使ってみた感じはIB連携オプションの方が操作性はよさそうな印象を持った。

 前回の記事で筆者が唯一使いにくいと指摘したのは減価償却の即時償却(措置法28の2)の処理だった。裏技的な操作を必要としていたが、「みんなの青色申告2010」ではプルダウンメニューに即時償却が用意され、簡単に操作できるようになった。「みんなの青色申告2010」の方が「やよいの青色申告」より機能改善がされた印象だ。

 青色申告ソフトはメーカー間のデータ互換性はない。一度使い始めるとメーカーを変更しにくいジャンルの製品だ。過去データを無視すれば乗り替えは可能だが、操作面での慣れもあるので、同じ製品のバージョンアップを繰り返すことが多い。今回紹介した2製品は、実績もあり、どちらを選択しても問題はないと思われる。最初によく検討してからメーカーを決めてほしい。

 確定申告のシーズンなので、数回に分けて税金について書いてみた。実際に確定申告に関係するのは個人事業主の方が多いと思うが、今回はサラリーマンの方にも少し税金のことが身近に感じられるよう意識したつもりだ。筆者は数年前まで税のことは何も知らないサラリーマンだったし、現在も詳しいわけではない。実際に確定申告をしてみようと思う方は専門書を読むなど、より詳しく調べていただきたい。【奥川浩彦】

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タグ:確定申告
posted by ぴか at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 確定申告・医療費控除
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